常に舌が口から出たままになっている
ワンちゃんを見たことはありませんか?
常に出たままになっていて
それが特徴になっている子もいますよね。
しかし、なぜ出たままになっているのでしょうか。
病気などの可能性もあるのでしょうか。
気になる理由を解説していきます!
舌が出たままになっている理由
舌が出たままになっている理由はいくつか考えられます。
下記でご紹介する3つは特に問題のないことが多いです。
高齢
犬の年齢がわからない時、
どこを見て年齢を推定するかご存じですか?
実は、歯を見て判断することが多いです。
高齢になると歯が抜けてきたり
歯石が多くなったりするので、
それによって推定することができます。
保護犬や野犬は年齢がわからないことが多いからね。
そして、高齢によって歯がなくなったことで
舌を押さえるものがなくなって
出たままになっている
ということが考えられます。
高齢で舌が出たままになっている子は
この可能性が高いです。
嚙み合わせ
上記の高齢によって
歯がなくなり
押さえるものがなくなったことと
同様になりますが、
歯の嚙み合わせが悪いと
歯と歯の間に隙間にができ、
それによって口から舌が出たまま
になってしまうことがあります。
この場合年齢は関係ない為、
若い子で舌が出たままになっている子は
この可能性が考えられますね。
短頭種
ブルドッグやパグ、ペキニーズのように
マズル(鼻先)が短い犬は
舌を出したままになっている子が多いです。
チワワでもよくみられますね。
なぜなら、口の中の面積が狭いからです。
ワンちゃんの舌は長いので、
口の中に納まりきらず
舌が飛び出たままになってしまうようです。
病気の可能性は?
舌が出たままになっている場合
病気の可能性も考えられます。
体温調節に関わる病気・心臓病・呼吸器病
などが考えられます。
熱中症
脱水で体温が上昇することによっておこります。
犬には汗腺がない為
肉球や口呼吸によって
体温調節をしています。
熱中症になった犬は
呼吸が荒くなり
舌が出たままになる場合があります。
舌が出る以外の症状
- ぐったりする
- 体が熱い
- 食欲がなくなる
- 嘔吐
- よだれがたくさん出る
僧帽弁閉鎖不全症
犬の最も多い心疾患であり、
高齢の小型犬によくみられます。
心臓内の弁に異常がみられ、
心臓の血液を送り出す機能に
異常が引き起こされます。
舌を出してハァハァと荒い呼吸を
している場合にはこの病気が考えられます。
舌が出る以外の症状
- 咳
- ふらつき
- 舌の色がおかしい(青紫色や白っぽいなど)
- 失神する
気管虚脱
気管が押しつぶされ
空気の流れに異常が生じてる状態です。
酸素不足になってしまい、
舌が出たままの状態になることがあります。
舌が出る以外の症状
- ガーガーというような咳
- よだれがでる
- 呼吸困難
てんかん
発作を起こす前、舌が出たままだったり
ペロペロしていることがあります。
これは発作の予兆でもある症状です。
舌が出る以外の症状
- 痙攣
- よだれが出る
- 同じところをぐるぐる回る
- 意識障害
- 落ち着きがなくなる
口腔内の病気
口の中に腫瘍がある、
または炎症を起こしている場合にも
舌が出たままになっていることがあります。
舌が出る以外の症状
- 口臭が気になる
- 顔が腫れている
- 口を触られるのを嫌がる
- よだれが増える
- 頭を振る、傾ける
まとめ
舌が出たままになっている時、
特に問題がないことが多いです。
歯並びの問題や犬種によって
舌が出たままになっている場合には
特に問題はないのでその子の
個性だと思い、可愛がってあげましょう!
私の家にもチワワがいますが、
うちの子の場合は高齢で歯がなく、
舌が出たままになっています。
最初は、「出たままで大丈夫なのかな?」
と心配もありましたが、
今では「可愛いお顔だな~」と
毎日癒されています♪
しかし、上記でご紹介したように
病気の可能性も考えられます。
舌が出ている以外の症状がみられた場合には
病院を受診しましょう。
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