猫の病気FIPとは!?感染するの?症状は?原因や治療法も

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愛猫家の方は

聞いたことがあるのではないでしょうか。

FIPという病気ですが、

とても怖い病気です。

ですが、「実際にはどんな病気なのか。」と

わからない方も多いのではないでしょうか。

しかし、猫と暮らしていく上で

知っておいた方が良い病気

であると私は思います。

そこで今回は、

FIPとはどんな病気なのか。

原因や対処方法まで

ご紹介していきたいと思います。

FIPとは

まず、FIPとは「猫伝染性腹膜炎」のことです。

一歳未満の子猫で多く発症します。

診断は難しいとされており、

有効な治療法もまだ確立されていません。

そのため、

致死率はほぼ100%

と言われています。

進行が速い場合は、

診断後1か月で亡くなってしまう

ことも多くあります。

完治は非常に難しく

1年後の生存率は5%未満

と言われています。

ぶうちゃん
ぶうちゃん

致死率がほぼ100%で、有効な治療法もないだなんて

とても怖い病気なんだね…

感染するの?

「猫伝染性腹膜炎」という名前にある通り

FIPは感染する病気です。

人には感染しません。

感染経路は?

では、どのようにして

感染してしまうのでしょうか。

感染経路が気になりますね。

《感染経路》

  • 鼻汁
  • 唾液
  • 糞尿

上記のものに接触することにより、

経口・経鼻感染してしまいます。

つまり、感染している猫と

同じ空間で飼うというのはNGです。

また、猫同士が同じ空間にはいなくても、

例えば、感染している猫の

糞尿を処理した手

舐められた手などで、

他の子を触ってしまうのも

感染の原因となります。

どこでどのように人の手に

猫の唾液などが

付くかなんてわかりませんよね…

気づかないうちに付いている場合もあります。

つまり、感染している猫・感染していない猫を

同じ手で触るということもNGです。

私が以前ペットショップに勤めていた時

FIPになった子がいました。

その時は、

感染している猫を素手で触らない

その子のお世話をする時は必ず手袋をする

他の猫と一緒にならないよう別の空間に移動する

など徹底していました。

原因

それでは、FIPになってしまう

原因とは何なのでしょうか。

まず、猫伝染性腹膜炎は

全体の猫の80%が感染している

という「猫コロナウイルス」が

突然変異することで発症すると

言われています。

猫コロナウイルス自体は

多くの猫が所持しており、

重篤な症状になることは

ないと言えます。

しかし、この突然変異でFIPウイルスに

変化することによって

発症してしまうのです。

感染

一つ目の原因として挙げられるのは

先程もご紹介した、感染です。

感染した猫の

鼻汁・唾液・糞尿

などに接触することで

感染してしまう

ということでしたね。

ストレス

そして、二つ目に挙げられるのは

ストレスです。

これは、感染とは違い

自ら発症してしまう

原因となるものです。

上記で「猫コロナウイルス」が

突然変異することで

発症するとご紹介しました。

その突然変異の原因が

ストレスなのです。

猫は、とても繊細で自由な動物です。

些細なことでもストレスを感じてしまうことも

あるかもしれないですよね。

私が、この病気が怖いと思う

大きな理由もここにあります。

もちろん、致死率が100%であり、

有効な治療法が確立されていない

というのもとても怖いですが、

原因がストレスというのは

誰がどこでストレスを感じるかなんて

わからないですし、

予防するのが難しいと思うからです。

予防法

原因は主に、

感染とストレス

ということがわかりました。

それぞれに合った予防方法が

ありますので

ご紹介していきます。

他の猫と接触させない

感染を防ぐためには

他の猫と接触させないことです。

いつどの子が発症するか

わからない病気であるため

そもそも他の猫と接触させない

ようにすれば感染する可能性は

かなり低くなりますよね。

他の猫を触った手で触らない

これも感染を防ぐための予防法です。

本記事の「感染経路は?」で

ご紹介したように

人の手を経て感染してしまう

場合もあります。

そのため、

他の猫を触った手で直接触らない

他の猫を触ったら必ず手を洗う

ようにするなど

徹底することが大切です。

ストレスを感じさせない環境を整える

自発的な発症を防ぐためには

ストレスを感じさせないような

環境を整えることが重要です!

どこでストレスを感じるか

わからないというところが

難しくはありますが、

猫は自由で繊細な動物です。

  • 嫌がっているのに無理やりかまう
  • トイレが清潔でない
  • 狭いところに閉じ込める
  • 運動不足

上記のようなことから

ストレスを感じると考えられます。

【嫌がっているのに無理やりかまう】

撫でている時に

猫が噛んでくるなど

嫌がる素振りをしたら

撫でるのをやめましょう。

しつこくしすぎると

ストレスを感じてしまいます。

【トイレが清潔でない】

猫はとてもきれい好きなので

トイレは常に清潔にしてあげる

ことが重要です。

ウンチやおしっこをしたら

すぐに処理してあげましょう。

また、猫1匹につき

トイレは2個必要

と言われたりもしますね。

仕事などで留守にすることが

多い方は2個用意するのが

いいかもしれないですね!

【狭いところに閉じ込める】

狭いケージやキャリーなどが

普段暮らしてる場所という場合は

ストレスを感じやすいと思われます。

一般家庭でケージに入りっぱなしということは

なかなか無いかもしれないですが、

もしこのような環境で

暮らしている場合は

部屋の中を自由に歩き回れるような

環境に変えてあげると良いでしょう。

運動不足】

運動不足もストレスの原因となります。

例えば、キャットタワーを用意して

運動ができる環境にしてあげることや

一緒に遊んであげるなどして

運動不足をなくしましょう。

症状

では、FIPになった場合

どのような症状が現れるのでしょう。

猫伝染性腹膜炎には

ウェット型ドライ型に分類されます。

ウェット型

ウイルス性の炎症により、

全体の血管が炎症してしまいます。

お腹・胸・心臓などに

水が溜まり、呼吸困難の症状が見られたり、

黄疸などの症状が見られる場合もあります。

ドライ型

様々な臓器や血管にしこりができ、

機能低下が見られたり、

脳細胞を破壊し、神経障害を

引き起こす場合もあります。

腹水

腹水というのは

お腹に水が溜まった状態のことです。

お腹を見て膨張している場合

腹水の可能性があります。

一見、太ってお腹が出ているだけにも

見えるので判断が難しくもあります。

ただ、私が見たFIPの子は

2匹でしたが2匹共

腹水の症状が見られたので

FIPの代表的な症状だと思われます。

食欲不振

食欲が無くなるのも

代表的な症状の

一つだと思われます。

猫は犬と比べると

食に対してそこまで貪欲ではない

部分もあるので

こちらも判断は難しいかもしれないですが、

普段と比べて食べていない

しばらく食事をしていないなど

があれば注意した方が良いです。

発熱

猫は人間よりも体温が高く、

平熱は38度台です。

なので、39.0度~40.0度

熱がある状態です。

また、それ以上の場合は

高熱と言えるでしょう。

耳を触ると熱があるかわかることもあります。

腹水や食欲不振の症状が見られたり、

普段より耳が熱いなと思うことがあれば

熱を測ってみた方がいいかもしれません。

体重減少

わかりやすい症状としては、

食事をとっていないのに

お腹は出ている。

お腹は出ているが、

お腹以外の部分はガリガリになっている。

などがあります。

食事をとっていないので、

やはり痩せていきますし、

体重の減少も見られます。

黄疸

黄疸とは、

粘膜・皮膚・血管・尿などが

黄色くなる症状のことです。

見てわかるくらい

黄色くなります。

毛をめくって皮膚を見てみたり、

まぶたの裏、口の中などを

注意して見るようにした方が良いですね。

下痢嘔吐

下痢嘔吐といった症状が

現れる場合もあります。

下痢や嘔吐の症状は

他の病気の時などにも

見られる症状なので

これだけでは何とも言えないですが、

FIPの症状の1つとして

あることを覚えておきましょう。

治療法

記事の冒頭でご紹介したように

FIPに対する

有効な治療法は確立されていません。

完治というのは

非常に難しいです。

症状の改善・延命の治療として

お薬や注射を使って

炎症を抑える・ウイルスを抑える・

血管炎を抑える・免疫を抑制する

などの治療が動物病院で行われています。

また、再生医療という方法もあります。

細胞を用いて行う治療法で、

本来、持っている

修復機能」や「自己治癒力」を活かして

病気を治していくというものです。

この方法は

体への負担が少ないことが特徴です。

まとめ

猫伝染性腹膜炎とはとても怖い病気ですね。

発症してしまうと

治すことが難しい病気であり、

致死率がほぼ100%ということから、

普段の生活から

ストレスをかけないような

環境作りを心がけたり、

感染しないように

心がけることが重要ですね。

今後、医療が発展して

完治できるようになることを

祈っています。

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